初期費用(構築・設計)
OpenClawの初期導入費用は、プランによって大きく異なります。ClawBuilder.jpでは3つの価格帯を用意しており、それぞれ含まれる内容が異なります。
Starter(¥150,000)
基本的な業務自動化に対応したエントリープランです。Slack通知の自動化、定型メール返信の下書き作成、簡単なデータ収集タスクなど、1〜2業務の自動化が可能です。構築期間は約1週間で、既存のOpenClawテンプレートをベースにカスタマイズします。
Professional(¥450,000)
複数システムとの連携や、複雑な判断ロジックを含む業務自動化に対応します。Gmail・Slack・Googleカレンダー・スプレッドシートなど5〜10サービスの連携、カスタムツールの開発、独自のナレッジベース構築が含まれます。構築期間は2〜3週間です。
Enterprise(¥1,200,000〜)
大規模組織向けのフルカスタマイズプランです。社内システムとのAPI連携、複数部署をまたいだワークフロー自動化、高度なセキュリティ要件への対応が可能です。要件定義から設計・構築・テスト・導入研修まで含まれ、構築期間は1〜2ヶ月を想定します。
初期費用に含まれるもの
- 要件ヒアリングと業務フロー分析
- OpenClawエージェントの設計と実装
- 連携ツールのOAuth設定とテスト
- 運用マニュアルと管理画面の提供
- 導入後1ヶ月間のサポート
月額費用(保守・監視)
OpenClawを安定運用するには、保守・監視体制が不可欠です。ClawBuilder.jpでは2つの保守プランを提供しています。
Standard保守(¥30,000/月)
基本的な稼働監視とトラブル対応を行います。エージェントの動作ログ監視、エラー発生時のアラート通知、月1回の動作確認レポート、メールサポート(営業日48時間以内返信)が含まれます。軽微な設定変更や、連携サービスのAPI仕様変更への対応も対応範囲です。
Managed保守(¥80,000/月)
より手厚い運用支援を提供します。24時間365日の監視体制、エラー発生時の即時対応、週次レポートと月次改善提案、Slack専用チャンネルでのリアルタイムサポートが含まれます。また、業務フローの変更に伴うエージェント調整や、新規ツール連携の追加(月2時間まで)にも対応します。
保守契約には、Claude APIやOpenAI APIの利用料金は含まれていません。これらは従量課金となり、次のセクションで詳しく解説します。
保守なしでの運用も技術的には可能ですが、API仕様変更やエラー発生時に自社で対応する必要があります。エンジニアリソースがある企業以外は、少なくともStandard保守の契約を推奨します。
API課金(使いすぎ事故に注意)
OpenClawの運用で最も予測しにくいのが、AIモデルのAPI利用料金です。Claude APIやOpenAI APIは従量課金制で、使った分だけ請求されます。
Claude API(Anthropic)の料金例
- Claude 3.5 Sonnet: 入力$3/1M tokens、出力$15/1M tokens
- Claude 3 Haiku: 入力$0.25/1M tokens、出力$1.25/1M tokens
一般的な業務自動化(メール返信下書き、Slack通知、スケジュール調整)で月間100〜300万トークン程度の利用が想定されます。Sonnetを使用した場合、月額$500〜1,500(約7万〜20万円)程度です。
OpenAI API(GPT-4)の料金例
- GPT-4 Turbo: 入力$10/1M tokens、出力$30/1M tokens
- GPT-3.5 Turbo: 入力$0.5/1M tokens、出力$1.5/1M tokens
GPT-4は高性能ですが、Claudeと比較して約3倍の料金になります。コスト重視の場合はClaude Haikuや GPT-3.5 Turboの使用を検討してください。
暴走による高額請求のリスク
設定ミスやバグにより、エージェントが無限ループに陥り、短時間で大量のAPI呼び出しを行うケースがあります。必ずAnthropicやOpenAIの管理画面で月額上限(Usage Limits)を設定してください。上限に達するとAPIが停止しますが、予期しない高額請求を防げます。
また、使用状況を週次でモニタリングし、想定外の急増があれば原因を調査することが重要です。Managed保守プランでは、このモニタリングと異常検知を標準で提供しています。
オンプレミス運用のコスト
OpenClawをクラウドではなく、自社サーバーやVPSで運用する場合の費用を解説します。
VPS月額費用
Xserver VPSやConoHaなどで、メモリ4GB、CPU 3コア程度のプランが月額¥2,000〜3,000です。OpenClaw単体であればこのスペックで十分ですが、他のアプリケーションと同居させる場合はメモリ8GB(月額¥5,000程度)を推奨します。
サーバー管理コスト
オンプレミス運用では、以下の管理作業が発生します。
- OSやミドルウェアのアップデート(月1〜2時間)
- セキュリティパッチの適用(随時)
- ログ監視とディスク容量管理(週30分程度)
- バックアップの設定と動作確認(初回設定+月次確認)
社内エンジニアが対応する場合、月間3〜5時間程度の工数が必要です。時給換算すると月額¥15,000〜30,000相当になります。
電気代とネットワーク費用
VPSの場合は電気代不要ですが、自社の物理サーバーで運用する場合は、24時間稼働による電気代(月¥2,000〜5,000程度)や、固定IPアドレスの費用が追加されます。
クラウドとの比較
AWS LambdaやGCP Cloud Runなどのサーバーレス環境で運用する場合、インフラ管理が不要になる反面、実行時間に応じた従量課金が発生します。月間実行時間が100時間を超える場合はVPSの方が安価になる傾向があります。
予算別おすすめ構成
実際の導入予算に応じて、最適な構成例を紹介します。
月5万円以下(小規模スタートアップ向け)
- 初期費用: Starterプラン ¥150,000
- 月額: VPS ¥3,000 + API料金 ¥20,000 + 保守なし = 約¥23,000
1〜2業務の自動化に絞り、エンジニアが自社で保守対応する構成です。Slack通知やメール下書き作成など、失敗しても影響が小さい業務から始めることを推奨します。API利用量を抑えるため、Claude Haikuを優先的に使用します。
月10万円前後(中小企業向け)
- 初期費用: Professionalプラン ¥450,000
- 月額: VPS ¥5,000 + API料金 ¥50,000 + Standard保守 ¥30,000 = 約¥85,000
5〜10業務の自動化を行い、Standard保守で安定運用を実現します。営業部門のメール対応、カスタマーサポートの一次対応、日報の自動生成など、複数部門での活用が可能です。
月20万円以上(エンタープライズ向け)
- 初期費用: Enterpriseプラン ¥1,200,000〜
- 月額: VPS ¥10,000 + API料金 ¥120,000 + Managed保守 ¥80,000 = 約¥210,000
全社的なワークフロー自動化を実現し、24時間監視体制で安心して運用できます。社内システムとのAPI連携、複数エージェントの協調動作、高度なセキュリティ要件にも対応可能です。
いずれの構成も、まずは小規模で始めて効果を確認し、段階的に拡大することが成功のポイントです。



