この記事の結論
OpenClaw導入の初期費用(構築・設計)、月額費用(保守・API・VPS)、API課金の注意点、オンプレ運用のコスト、予算別の構成例を解説します。
初期費用(構築・設計)
ClawBuilderの初期構築費は買い切りで、プランの違いは自動化する業務の数だけです(料金はすべて税込)。
Starter(¥198,000・3業務)
AIエージェント導入の第一歩。よく効く業務を3つ自動化します。
Business(¥396,000・6業務)
複数の業務を、安心・安全に回せる状態で提供します。
Enterprise(¥594,000・9業務)
企業の基幹業務まで、幅広く安心して任せられる品質で。
全プランに標準で含まれるもの
- 承認フロー設計:重要な操作は、人の承認を経てから実行。誤送信や暴走を防ぎます。
- AI権限設計:AIが誤作動・乗っ取られても被害が出ないよう、業務に必要な操作だけに限定します(権限最小化)。
- 操作ログ・監査レポート:すべての操作を記録し、後から追跡・点検できます。ログは1年間保管します。
- セキュリティ監査レポート:弊社が権限設計と攻撃耐性を点検し、監査レポートをお渡しします。
- 障害復旧設計:障害時の想定シナリオと復旧手順書を用意します。
- 運用設計書の納品:引き継ぎ・自社運用のための設計書をお渡しします。
最新の料金とプランの詳細は料金プランのページをご確認ください。
月額費用(保守・API・VPS)
ClawBuilderの月額保守は任意のオプションです。保守を付けずに、納品した運用設計書をもとに自社で運用することもできます。
Standard Support(¥29,800/月)
- 障害復旧支援(軽度)
- 月次定期点検
- 軽微な調整(月1回/30分まで)
- メールサポート
Managed Support(¥99,800/月)
- 週次点検・運用改善提案
- 優先対応
- 定例レポート
- エラー監査
保守料金には、Claude APIやOpenAI APIの利用料金は含まれていません(AIの利用料はお客様のご負担です)。VPSで運用する場合は、VPSの月額費用も別途かかります。API利用料は従量課金で、次のセクションで詳しく解説します。
保守なしでの運用も技術的には可能ですが、API仕様変更やエラー発生時に自社で対応する必要があります。社内で対応できる担当者がいない場合は、保守の利用を検討してください。
API課金(使いすぎ事故に注意)
OpenClawの運用で最も予測しにくいのが、AIモデルのAPI利用料金です。Claude APIやOpenAI APIは従量課金制で、使った分だけ請求されます。
Claude API(Anthropic)の料金例
- Claude 3.5 Sonnet: 入力$3/1M tokens、出力$15/1M tokens
- Claude 3 Haiku: 入力$0.25/1M tokens、出力$1.25/1M tokens
一般的な業務自動化(メール返信下書き、Slack通知、スケジュール調整)で月間100〜300万トークン程度の利用が想定されます。Sonnetを使用した場合、月額$500〜1,500(約7万〜20万円)程度です。
OpenAI API(GPT-4)の料金例
- GPT-4 Turbo: 入力$10/1M tokens、出力$30/1M tokens
- GPT-3.5 Turbo: 入力$0.5/1M tokens、出力$1.5/1M tokens
GPT-4は高性能ですが、Claudeと比較して約3倍の料金になります。コスト重視の場合はClaude Haikuや GPT-3.5 Turboの使用を検討してください。
暴走による高額請求のリスク
設定ミスやバグにより、エージェントが無限ループに陥り、短時間で大量のAPI呼び出しを行うケースがあります。必ずAnthropicやOpenAIの管理画面で月額上限(Usage Limits)を設定してください。上限に達するとAPIが停止しますが、予期しない高額請求を防げます。
また、使用状況を週次でモニタリングし、想定外の急増があれば原因を調査することが重要です。
オンプレミス運用のコスト
OpenClawをクラウドではなく、自社サーバーやVPSで運用する場合の費用を解説します。
VPS月額費用
Xserver VPSやConoHaなどで、メモリ4GB、CPU 3コア程度のプランが月額¥2,000〜3,000です。OpenClaw単体であればこのスペックで十分ですが、他のアプリケーションと同居させる場合はメモリ8GB(月額¥5,000程度)を推奨します。
サーバー管理コスト
オンプレミス運用では、以下の管理作業が発生します。
- OSやミドルウェアのアップデート(月1〜2時間)
- セキュリティパッチの適用(随時)
- ログ監視とディスク容量管理(週30分程度)
- バックアップの設定と動作確認(初回設定+月次確認)
社内エンジニアが対応する場合、月間3〜5時間程度の工数が必要です。時給換算すると月額¥15,000〜30,000相当になります。
電気代とネットワーク費用
VPSの場合は電気代不要ですが、自社の物理サーバーで運用する場合は、24時間稼働による電気代(月¥2,000〜5,000程度)や、固定IPアドレスの費用が追加されます。
クラウドとの比較
AWS LambdaやGCP Cloud Runなどのサーバーレス環境で運用する場合、インフラ管理が不要になる反面、実行時間に応じた従量課金が発生します。月間実行時間が100時間を超える場合はVPSの方が安価になる傾向があります。
予算別おすすめ構成
実際の導入予算に応じた構成例です。VPS・API料金は利用量による目安で、ClawBuilderの料金は正本の料金表から表示しています。
小規模に始める構成
- 初期費用: Starterプラン ¥198,000(3業務)
- 月額: VPS ¥3,000 + API料金 ¥20,000 + 保守なし = 約¥23,000
3業務の自動化に絞り、社内で保守対応する構成です。Slack通知やメール下書き作成など、失敗しても影響が小さい業務から始めることを推奨します。API利用量を抑えるため、Claude Haikuを優先的に使用します。
中小企業で本格運用する構成
- 初期費用: Businessプラン ¥396,000(6業務)
- 月額: VPS ¥5,000 + API料金 ¥50,000 + Standard Support ¥29,800 = 約¥84,800
6業務の自動化を行い、Standard Supportで点検とトラブル時の支援を受けながら運用します。営業部門のメール対応、カスタマーサポートの一次対応、日報の自動生成など、複数部門での活用が可能です。
基幹業務まで広げる構成
- 初期費用: Enterpriseプラン ¥594,000(9業務)
- 月額: VPS ¥10,000 + API料金 ¥120,000 + Managed Support ¥99,800 = 約¥229,800
9業務まで自動化し、Managed Supportで週次点検と運用改善の提案を受けながら運用する構成です。
いずれの構成も、まずは小規模で始めて効果を確認し、段階的に拡大することが成功のポイントです。



