OpenClaw × Slack連携|社内FAQボット・通知・誤投稿対策まで

Slack連携でできること

OpenClawのSlack連携は、「社内の人間がSlackで質問したら、AIが自動で回答・実行する」仕組みです。ChatGPTのSlackアプリと違い、Gmail・Google Sheets・カレンダーと連携して実行まで完結できるのが特徴です。

代表的な使い方:

  • メッセージ送受信: 特定チャンネルの投稿を読み取り、条件に応じて返信
  • チャンネル管理: 新規チャンネル作成、メンバー追加、アーカイブ
  • ファイル操作: Google Sheetsのリンクを投稿したら自動でデータ取得して集計結果を返信
  • リアクション: 特定の投稿に絵文字リアクションを付ける(承認フローなどに活用)
  • スレッド返信: 元投稿のスレッド内で会話を続ける

Gmail・Sheetsと組み合わせることで、「Slackで依頼→AIが処理→結果をSlackに投稿」という一連のワークフローを自動化できます。

例: 営業担当が「#営業」チャンネルに「今月の売上教えて」と投稿→OpenClawがGoogle Sheetsから集計→「今月の売上は◯◯万円です(前月比+5%)」とスレッド返信

社内FAQボットとしての使い方

OpenClawをSlackの社内FAQボットとして使う場合、「質問されたらナレッジベースを検索して回答する」流れが基本です。

構成例:

  1. Google Sheetsまたはドキュメントに社内FAQ(Q&A集)を用意
  2. Slackの「#質問」チャンネルで投稿を監視
  3. 投稿内容をOpenClawが解析し、関連するFAQを検索
  4. 該当する回答をスレッドで返信(見つからない場合は「該当なし、人間が対応します」と通知)

実装のポイント:

  • ナレッジベースの形式: Google Sheetsで「質問 | 回答 | カテゴリ」の3列構成が管理しやすい
  • 検索精度: Claude APIの埋め込み(Embeddings)機能で類似質問を検出
  • 学習: 「該当なし」だった質問を人間が回答したら、自動でFAQシートに追記する設計も可能
  • 権限設定: FAQシートは「閲覧専用」権限でOpenClawに渡す(誤編集を防ぐ)
ClawBuilderの標準提供: Slack FAQボット構築時に、Google Sheetsテンプレート+検索ロジック実装を標準提供。導入後すぐに使えます。

活用例:

  • 人事制度・福利厚生の質問(「有給の申請方法は?」)
  • 社内システムの使い方(「経費精算の締め日は?」)
  • 技術FAQ(「開発環境のセットアップ手順は?」)
  • 営業資料(「製品Aの価格表はどこ?」→リンクを自動返信)

通知・レポート用途

OpenClawからSlackへの自動投稿は、定期レポート・アラート通知に活用できます。人間が毎日手動でコピペする作業を自動化しましょう。

定期レポートの例:

  • 毎朝9時: 前日の売上・問い合わせ件数をGoogle Sheetsから集計→「#営業」チャンネルに投稿
  • 毎週月曜: 先週のタスク消化率をGoogleカレンダーから集計→「#プロジェクト」に投稿
  • 毎月1日: 先月の全体サマリ(売上・コスト・利益)を集計→「#経営」に投稿

アラート通知の例:

  • 異常値検知: 売上が前日比-30%以上→「#アラート」に即座に投稿
  • 締め切りリマインド: 営業日報の未記入者がいたら「#営業」でメンション
  • 外部サービス連携: Gmail受信トレイに「重要」ラベルのメールが届いたら「#緊急」に転送

投稿先チャンネルの設計:

  • #daily-report: 自動投稿専用チャンネル(人間は投稿しない)
  • #alert: 異常値・エラー通知専用
  • #営業・#開発: チーム別に関連するレポートを投稿
注意: 自動投稿が多すぎるとSlackが「通知疲れ」を起こします。投稿頻度は1日1回程度に抑え、本当に必要な情報だけを通知しましょう。

誤投稿・情報漏洩の対策

Slackは社員全員が見られるため、OpenClawの誤投稿は社内全体への情報漏洩に直結します。以下の対策が必須です。

リスク1: 誤投稿(間違ったチャンネルに投稿)

「#営業」に投稿すべきデータを「#全社」に投稿してしまう→顧客情報が全社員に漏洩。

対策: 投稿先チャンネルIDをハードコードし、変更時は人間が承認するフローを設計。

リスク2: 個人情報の投稿

Google Sheetsから取得したデータに顧客の氏名・電話番号が含まれていた→Slackに平文投稿してしまう。

対策: 投稿前にデータをマスキング(「山田太郎」→「山田様」)、または集計結果のみ投稿。

リスク3: API認証情報の漏洩

エラーメッセージに「API Key: sk-xxx」が含まれていた→Slackに投稿してしまう。

対策: エラーメッセージは人間が確認できるログに記録し、Slackには「エラーが発生しました」とだけ投稿。

投稿前確認フロー:

法人では「投稿内容を下書きとして保存→人間が確認→承認ボタンで投稿」というフローが推奨されます。ただし、定期レポートなど「確実に安全」な投稿は、自動投稿でも問題ありません。

チャンネル制限:

  • OpenClawが投稿できるチャンネルをホワイトリストで管理
  • 「#全社」「#random」など、全社員が参加するチャンネルは原則禁止
  • テスト専用チャンネル(#test-bot)で動作確認してから本番投稿

法人でのおすすめ運用ルール

OpenClawのSlack連携を法人で安全に運用するためのルールをまとめます。

1. 専用チャンネルを作る

  • #ai-bot: OpenClawに質問する専用チャンネル(人間同士の会話は別チャンネル)
  • #ai-log: OpenClawの全操作ログを投稿(監査用)
  • #test-bot: テスト環境用(本番投稿前の確認)

2. 権限設計を明確にする

権限レベル できること できないこと
読み取り専用 チャンネルの投稿を読む 投稿・リアクション・DM
返信のみ スレッド内で返信 新規投稿・DM
投稿可能 指定チャンネルに投稿 チャンネル作成・削除
管理権限 全操作 (制限なし)

初回導入は「読み取り専用」または「返信のみ」から始め、動作確認後に段階的に権限を拡大します。

3. ログ監査を習慣化

  • OpenClawの全Slack投稿を「#ai-log」に記録
  • 週次でログを確認し、異常な投稿がないかチェック
  • 月次でAPI使用量とログ件数を照合(不正利用の検知)

4. 社員への周知

  • OpenClawが動いているチャンネルを社員に通知
  • 「AIボットが自動返信します」と明記(人間と誤認させない)
  • 機密情報は「#ai-bot」に投稿しないよう社内ルール化
ClawBuilderの推奨: 初回導入時に「Slack運用ルール(1ページ)」を作成し、全社員に配布。権限設計・投稿先チャンネル・禁止事項を明記します。

よくある質問

Slack無料プランでも使える?

はい、Slack無料プランでもOpenClaw連携は可能です。ただし、以下の制限があります。

  • メッセージ履歴: 過去90日分のみ(FAQボットで古い投稿を検索できない)
  • 連携アプリ: 10個まで(他のアプリと合わせて管理)
  • ファイル容量: 5GBまで(Sheets連携なら問題なし)

本格運用では、Slack有料プラン(Pro以上)の導入を推奨します。

DMの送信もできる?

技術的には可能ですが、法人での利用は非推奨です。理由は以下です。

  • 誤送信リスク: 間違った相手にDMを送ってしまう
  • 監査が困難: DMは他の人が見られないため、誤送信に気づけない
  • プライバシー問題: AIが個人のDMを読むことへの抵抗感

法人では「専用チャンネルでの投稿のみ」に制限し、DM機能は無効化するのが安全です。

他のチャットツールは?

OpenClawはSlack以外のチャットツールにも対応可能ですが、実装の手間が異なります。

  • Microsoft Teams: APIが公開されており、カスタム実装で対応可能
  • Chatwork: APIが限定的、メッセージ送信は可能だが高度な機能は難しい
  • LINE WORKS: API公開、Slack同等の連携が可能
  • Discord: API充実、技術コミュニティ向けに実績あり

ClawBuilderでは、Slack以外のチャットツール連携も構築代行可能です(別途見積もり)。

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